靴の寿命を延ばす、地味な手入れの話

道具 手入れ

靴は不思議で、調子が悪い日は「足」より先に、生活全体ががたつく。 逆に、よく手入れされた靴を履くと、外に出る前から少し落ち着く。 今日は、昔の店仕事の癖みたいなものを思い出しながら、手入れの手順をメモしておく。

帰ってきたら、乾かす前に「泥だけ落とす」

乾いてから落とそうとすると、泥は固くなって、縫い目やソールの溝に入り込む。 水でじゃぶじゃぶ洗うほどでもない日は、湿った布や柔らかいブラシで表面だけ軽く。 ここでやりすぎると、今度は素材を傷めるので「泥だけ」に留める。

インソールを外して、空気の通り道を作る

靴の中は、思っているより湿気がこもる。 インソールを外すだけで乾き方が違うし、匂いの出方も変わる。 乾燥剤を入れるより、まずは空気が通るように置き方を工夫するのが自分には合っている。

ソールの溝は「気づいたときに」

Vibram系のソールは溝がしっかりしていて、そこに小石が挟まることがある。 まとめてやろうとすると面倒になって続かないので、気づいたときに1〜2個取る。 大げさに聞こえるけれど、こういう小さな手入れは、生活のリズムを整える練習にもなる。

道具は「使い切る」より「使い続ける」

以前は、道具の話をするときに性能や用途を言葉にすることが多かった。 いまはそれより、同じ靴をどうやって気持ちよく履き続けるか、の方が大事になっている。 手入れは時間がかかるようで、結局は「迷う時間」を減らしてくれる。

このメモは、特定の製品や方法を勧める意図ではなく、自分が続けやすい形を残したものです。